半年も前から3月20日発のピーチ・アビエーション(Peach Aviation)大阪行き航空券を手配していたにもかかわらず、急用のため直前(前夜の19日)にキャンセルせざるを得なくなりました。旅の虫が収まらない私は、すぐさま26日発のスクート(Scoot)札幌・新千歳空港行きチケットを確保しました。スクートに搭乗するのは今回が初めてのことでした。

スクートの北海道行きフライトは、午前11時30分発という時間帯が非常に魅力的でした。朝ゆっくり起きて公共交通機関で空港へ向かえる――はずでした。しかし現実は甘くなく、空港チェックインカウンターの締切直前に滑り込む羽目になりました。桃園空港MRTの普通車(各駅停車)は本当に時間がかかるので要注意です。

桃園空港第1ターミナルでのチェックイン

スクートのカウンターは桃園空港第1ターミナルにありますが、一般的なLCCとは異なり、一番奥の列に配置されています。

締切まで3分を切った中、手前のカウンター周辺で黄色い看板を探して右往左往し、一時は「このまま台湾一周ドライブに切り替えようか」と本気で諦めかけました。

汗だくになりながらも、なんとか搭乗ゲートへ駆け込むことに成功しました。地上係員がすでに機内案内を始めていたため、恒例の搭乗券の写真すら撮る余裕がありませんでした。

ただし搭乗ゲートは、タイガーエア台湾やピーチがよく使う端っこの1番ゲートではなく、比較的通路に近い5番ゲートだったため、走る距離が短くて済んだのは幸いでした。

⚠️ ゲート番号は必ず最新の案内モニターや搭乗券でご確認ください。予告なく変更されることがあります。

スクート B787 機内の様子

スクートは中長距離LCCとして、一般的なA320ではなく、ロールス・ロイス製エンジンを搭載したボーイング787(B787)ドリームライナーを主力としています。A320が180席程度であるのに対し、787は320〜375席を誇る大型機です。機内に一歩足を踏み入れた第一印象は、やはり「混雑感」でした。

スクート B787 機内の座席配置 スクート B787 便の機内座席(Scoot Aviation Cabin Seat Boeing 787 201903)

エコノミークラスは通路を挟んで3-3-3の9列配置となっており、横列の席数が多いため、ゆったり感という点ではタイガーエア等の単通路機と比べてもやや窮屈に感じられます。

そのため、通路の混雑を防ぐ目的で、客室乗務員による座席番号の確認が徹底されていました。

全体的な搭乗感としては、タイガーエアやピーチと比較して極端に悪くもなく、特別優れているわけでもありません。乗客数が多い点を除けば、一般的なLCCのサービス標準と言えます。

印象的だったのは、私の真後ろに座っていた二人の乗客でした。一人がフライト中ずっと咳き込み、鼻をかんでいたのですが、なぜか咳をしている本人はマスクを着けず、隣の元気な連れ合いがマスクを着けていた光景には苦笑いするしかありませんでした。

四国上空から望む雲海 四国上空を飛行するスクート機からの眺望

シンガポール拠点のエアラインであるため、クルーは基本的に英語での対応となります。機内販売の過度なアナウンスがない分、静かに過ごせるのは好印象でした。

北海道・新千歳空港へ到着

台湾時間11:30前に桃園を離陸した機体は、約3時間半のフライトを経て、予定より少し早い現地時間15:55頃に新千歳空港(CTS)へ着陸しました。

LCCでのフライトとしては、これまでの最長飛行時間となりました(以前は函館まででした)。

B787の座席は人間工学に基づいていると評判ですが、後半になると腰やお尻の位置を何度も直したくなりました。機内のトイレ利用頻度も他の短距離便より高かったように見受けられます。

面白かったのは、B787特有の「電子シェード(液晶調光窓)」です。プラスチックの遮光板を上下させる代わりに、窓の下にあるボタンでガラスの明暗度を段階的に電子制御できる仕組みです。

787の液晶調光窓の操作 高高度を飛行中の液晶調光窓

少し暗く設定すれば偏光サングラスのように機能し、眩しい日差しをカットしながら外の青空や雲海を眺めることができます。隣の乗客に気兼ねなく外の景色を楽しめる素晴らしいギミックでした。

旅行情報

  • 公式サイト:Scoot スクート
  • 目的地:日本・北海道新千歳空港(CTS)

コメント

リソース節約のため、ここまでスクロールするかボタンをクリックするとコメントが読み込まれます。

RELATED DISPATCHES

最新記事

伝統的な日本の旅館・ホテルの暗黙のルール:迷走客が実体験から学んだ大浴場と宿泊の作法
道標·

伝統的な日本の旅館・ホテルの暗黙のルール:迷走客が実体験から学んだ大浴場と宿泊の作法

日本本州中部から沖縄まで太平洋沿いに縦断旅行した迷走客が、各地の旅館・民宿を泊まり歩いて整理した「外国人旅行者が知っておくべき日本旅館の暗黙のルール」。大浴場のマナー、混浴の現状、浴衣の正しい着方からスリッパの履き替え、会席料理の時間まで。